One for All, All for One !
「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」
再び緊急事態宣言が出されました。その中で考えさせられることは、一部の人にばかり負担がいくと長くはもたないということです。これまでの時短営業も今回発動される緊急事態宣言も、どうにも飲食店等の一部の方々に負担と責任を負わせるもののように思えます。
あるいは補償はされないけれども、要請だけは強くされる状況の方も大変ですよね。
その中で月並みな表現と思われるかも知れませんが、
みんなの協力がなければ難しいと思わされています。
飲食店はお客さんの存在なしには成立しません。
はっきり言えばお客さんに嫌われればやっていけないのではないでしょうか。
ホリエモン(堀江貴文)さんがマネジャーさんと一緒に餃子店に入店しようとした際、マネジャーさんがマスクされていなかったのでお店側が注意しましたが、それを受け入れてもらえませんでした。口論になり結局入店をお断りしたという出来事がありましたが、ホリエモンさんはそれをネットで発信しました。確かにお客さんにも自由があり、またどうせ食べるのだからマスクしなくても・・・というのも分かる気がしますが、影響力のある方の発信は思わぬ展開をもたらしますね。
店名等は伏せているものの、その地域の人なら分かってしまう内容だと言われています。事実、そのお店にはそれ以来誹謗中傷が起こり、店主の奥さんは精神的に参ってしまい、休業に追い込まれるという事が起こりました。
確かにお店側は、消毒薬やアクリルボードを備えたり、換気を徹底したり、席と席の間を開けたりと最低限のことをしなければなりません。
ところがその努力をしたとしても、お客さんのマナー次第ではほぼ無意味になるという現実もあるのではないでしょうか。大声で話しながら食べればどんなに換気しようと意味がありません。消毒液を置いておいても無視して入店したり、マスク着用を促しても怒って応じてもらえないなら無意味ですよね。
日本では「お客様は神様です」ということばがあるように、お客さんに対するサービスは世界最高峰です。しかし同時にそれは、客が偉くなりすぎて、お店のルールよりも客のワガママが通る風潮を生み出しています。
そればかりかSNSでお店の悪口を書けば、大ダメージを与えられる可能性もあり、お店側はますます強く出ることができない環境です。
そのような状況において、お店側にばかり感染予防を求め、時短営業をさせ、負担を強いるやり方はもはや限界ではないかと思うのです。
今後は客側のモラルを問う形で感染予防を求めていかなければ、感染が収まるどころか日本は経済的にも壊滅的なダメージを受けるように思います。
本来、お店とお客は互いに助け合わなければいけない存在です。客もそのお店の恩恵を受けているのであって、お店はサービスや商品を提供し客は金銭という対価を払い、お互いに与え合って幸福を得ているわけです。
コロナ下においてもそれは同じで、大変な時にはともに痛みを担い合う存在にならないと必ず破綻しますよね。
一つの部分が苦しめば、すべての部分がともに苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、すべての部分がともに喜ぶのです。(Ⅰコリ 12:26)
このみことばは本来は教会の交わりを念頭においているものですが、教会に限定せず、この世界全体で大切にできたらいい教えだと思います。
またお店側もすべてを管理などできないのです。お客全員の一挙手一投足を監視するなどできないし、それをされたらお客も嫌ですよね。だからこそ、客にも一定のモラルが求められるのであって、見えない部分での誠実さが求められます。
「三銃士」由来だったでしょうか?有名なことばで、
One for All, All for One 「ひとりは皆のために、皆はひとりのために」
ということばがありますが、まさに今コロナ下にあって必要な考え方に思います。
聖書にも以下のようなみことばがあります。
喜んでいる者たちとともに喜び、泣いている者たちとともに泣きなさい。
(ローマ12:15)
一部の人で担うのは難しいものです。
今こそ、どうやって互いに補い合うかを考えないといけないですね。
形ばかりの緊急事態宣言よりも、もっと心に響くことばでリーダーたちに熱いを思いをもって訴えかけ、互いに大事にし合う雰囲気作りをして欲しいところです。
この記事を読む方にも、いくらかでも相手を思いやる考えをお伝えできたら幸いです。
まずは、自分からですね・・・