私たちが生きていく上ではストレスは人それぞれであり、それをなくすことは不可能と言えます。しかし、ストレスに対して上手に対応することはできます。
そしてこうしたストレスを上手にクリアすることで、人は豊かに成長することもできるのです。上手にストレスに対処する方法について、特にお子さんのストレスケアについてご一緒に学んでいきましょう。
1.怒りというストレスをケアする(アンガー・マネジメント)
(1)不要な怒りを起こさせない
エペソ6:4 父たちよ。自分の子どもたちを怒らせてはいけません。むしろ、主の教育と訓戒によって育てなさい。
「怒らせてはいけない」とは、高圧的な親の対応や矛盾や不条理に満ちたしつけに対する怒りのことです。親としてそうした怒りを子どもに持たせないように配慮しましょう。
たとえば・・・以下のような例があります。
・権威を強く出しすぎて必要以上に頭ごなしに怒ること。
必要以上に強く激しく怒られることは、 妥当性を欠き子どもも納得できません。
・矛盾している指導、一貫性のない指導。
矛盾が生じていると子どもたちはモヤモヤしてしまいますね。
・不当な指導(ルールを突然変える)
あらかじめ定めていなかった罰を急に追加するなども納得いかず不要な怒りを与えます。
・未熟さ、不得意、ミスを責めない
幼い子が頑張ってやっていてもミルクをこぼすことがあります。これは叱ってはいけません。
大人でもこぼすからです。ただし、親に対する反抗やしつけに反してふざけていた場合はむしろ
叱るべきです。なぜこのしたのかを明確にします。
大きくなって来てからも同様。人によってどこが苦手、どこが未熟かは違う。
この子はコレが苦手だという事をよ~く理解して、まじめにやっていても出来ない部分を責めないようにしましょう!
聖書の原則:罪を犯しても平然としている者には指導し気づかせるが、罪を心から悔いている者には徹底的な赦しを与える。
「ミスをするな」と強く言われることが、かえって萎縮させ、ミスを生みます。
(2)感情的、イライラしやすい子への対処
箴言15:1 柔らかな答えは憤りを鎮め、激しいことばは怒りをあおる。
・親が同じ土俵に乗ると一緒にイライラしてしまいます。
怒りMAX状態で対戦しないようにしましょう。
お互いに少し静まる時間を持つ。部屋を変える。トイレに入る。時間を置く。
そして、冷静にイライラしている理由を伝える。
・笑いに変える。「暖簾に腕押し」という対応。上手に受け流す。
2.様々なストレスケア
学校、進路、部活、親・・・子どもたちもかなりのストレスを抱えて生きています。
学校から家に帰って来た時、一日の疲れを一身に背負って帰って来るのです。
すぐに勉強、宿題をさせたい気持ちもわかりますが、飲み物とお菓子を与えて少しゆっくりと疲
れをねぎらい、少し話を聞いてあげると心が落ち着くはずです。
子の様々なストレスを対処する
・ゆっくり過ごさせてあげる(お茶やお菓子)
・日記をつける、ノートに書く
・好きな音楽、好きな運動・スポーツを楽しむ 好きな香り、読書でもいい。聖書はもっといい。
・趣味を楽しむ
・健全な食事、十分な睡眠
★最も効果のある方法は、話を聞いてもらうこと
・理解してもらうこと、共感してもらうこと
お父さんお母さんが、彼らの話をよく聞いて、理解してあげましょう。
実はたいていのストレスは、話をじっくり聞いてもらうだけで随分解消されるものです。
「そうだね」と「そうなんだね」を使い分ければ、子どもはよく聞いてもらえたと感じられます。
賛同できる内容には「いいね!」「そうだね~!」と答えます。
賛同できない内容だけれど、「聞いていますよ」と伝えるには
「そうなんだね」「あなたはそう感じたんだね」と答えると◎
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