WindowsやiOSなどのオペレーションシステムをお使いの方も多いと思います。これらは常に新しい良いものに更新、アップデートされていきます。課題を見つけては修正し、新しい良いものへと更新されていくわけです。
一方、キリスト教会はしばしば古い伝統に縛られていると言われ、世界の組織の中でも最も保守的な部類に入るのではないかと思われます。もちろん、その背景には「変えるべきものと、変えてはいけないもの」とを慎重に見極めようとする姿勢があるからですし、聖書の真理は永遠不変との信仰があるからです。
けれども、しばしば「変えるべきもの」についてさえ、変えてはいけないと思い込んでいる事が多いのも事実です。結果、古いままでアップデートされずかえって化石のようになってしまうこともないとは言えません。その固定概念は自分たちにとって居心地の良いものであり、変えるよりも変えない方が正直「楽」なのです。同じものを繰り返していれば考えなくて済みますし無難です。準備も楽ですし抵抗も少ないですから・・・。
でも、聖書には「新しい歌を主に歌え」というみことばもあれば、「見よ、わたし(神)は新しいことを行う」とのみことばもあります。
ですから、キリスト教会は変えてはいけない大切な真理を確かに守りながら、変えるべきは新しいものに変え、成長し続け新しいものを生み出していくべきであるとも思います。
当教会は常に成長し続け、アップグレードされていくことをチャレンジしています。
それは教会に集う皆さんが、喜びをもって少しでも良い礼拝がささげられるように、少しでも人々が過ごしやすい場となるように、少しでも多くの方に希望や愛をお伝えしたいとの思いから、絶え間なく研鑽を積み、改善に改善を重ねている結果です。
ただ、多くの方はその事実を知らず、「いつの間にか変わっていたね」という反応の場合がほとんどです。変わったことに気づかない場合さえもありますね。
そこで、今回わずかばかりですが教会におけるアップデート、アップグレードをご紹介してみようと思います。そこに兄弟姉妹の愛の犠牲が詰まっています。
まずは、外掲示板です。非常に見やすくかわいらしくディスプレイしてくださいました。
以前は必要な情報をただ掲示していた・・・という感じでしたが、通行される皆さんに少しでも励ましとなるように、興味を持っていただけるようにとの努力の賜物です。積木や草花、色の工夫など、数名の方が知恵を出し合い工夫してくださったのです。神様が知恵やこうした賜物をくださっていることに感謝です。この下には花壇があり、四季折々の草花が表情を変えながら過ごしています。
今度は教会内部の様子です。
こちらは1階のモニターの様子です。
現在はコロナウイルス感染予防のために、2階礼拝堂の人数を制限し、その分を1階のホールで補っています。週ごとにローテーションで人を入れ替えていますが、年配の方や新しい方などは2階の礼拝堂に優先的にご案内しています。しかし、1階で参加される方のために少しでもクオリティを豊かにしようと日々努力してくださる方々がおられます。
モニターは最初は一つでしたが現在は二つとなりました。モニターを壁にアームで設置し、皆さんが座って見ていても首が痛くならない程度の高さでありつつ、前の方に重なって見えにくいという問題を改善しています。映像もくっきり見えやすくなりました。おもにこのモニターで司会者、説教者、歌詞などが表示されます。
以下の広角ウェブカメラにて美しく、やや広めの範囲をカバーできる映像を送っています。このカメラはバンドの場合などに広角を映せるメリットを生かして用いやすくなっています。動画配信もこちらのカメラからの映像をお届けしています。
下にある2つ目のモニターは礼拝堂の雰囲気を映し出すためのものです。
以下の写真のカメラで映像を送っています。現在試用中にて、個人の持ち物を提供いただいて、こちらで礼拝堂の雰囲気を1階に送っています。
さて、インターネット配信や1階への映像配信を同時に行う上で、最も難しい部分は実は映像よりも「音」です。音がなぜ難しいかと言いますと、人間の耳は実によく出来ていまして、必要な音と不要な音を自動的にボリューム調整できるのです(神様は本当にすごい!!)。ところが機械が人間の耳と同じ能力を持つことは非常に難しく、それを意図的に調整してあげないといけません。楽器の音、歌う人、話す人の音はしっかり聞こえるようにしつつ(その場合もバランスを整えつつ)、エアコンの音や外の音などの雑音は入らないようにしつつ、なお臨場感を出したいという贅沢な悩みがついてまわります。
教会において音響設備は非常に大切でして、賛美を多く歌うことから楽器の響きやバランス調整などはいつも課題です。また音声がはっきりと聞きやすいことも重要ですので、絶え間ない調整と努力と工夫の中で良いものを求めています。
このマイクは梁の上に設置されていますが、モブマイク(群衆マイク)でありまして、会場の雰囲気音を拾うためのものです。そんなに大きく拾うものではないので(むしろ拾いすぎてはいけないものなので)、正直効果のほどはよくわかりません(笑)。
ただ、そうした努力と工夫を続けてくださる皆さんによって教会は成り立ち、それを自発的なささげものとして奉仕していることに最大の特徴と魅力があるように思います。
感染予防のための取組みも、多くの皆さんの協力で成り立っています。
以下のように家族で座る場合以外は、お隣の方と1席分はあけるようにしていますので、このように紙を置いています。ついでに可愛らしいぬいぐるみなども置かれ、気持ちが後ろ向きにならないような配慮も優しいですね。消毒薬もドラッグストアで働く方が定期的に仕入れてくださっています。余っている在庫マスクを献品くださる方もありました。
左の写真は10杯分を作れるコーヒーメーカー、エスプレッソ系のマシーン等。献品下さった方々によって美味しくコーヒーが飲めます♪
また、今はコロナ下で感染予防のこともあり、その状況に応じて右の写真ドリップパックを献品くださった方もいます。多くの人の優しい気持ち、みんなで分け合う気持ちで成り立っていることがわかります。
まだまだ色々あるのですが、一部をご紹介しました。
教会は古臭く、色々遅れているのか?必ずしもそうではないと思われた方もいらっしゃるかも知れません。
しかもほとんどの場合、無報酬でこれらの事をしてくださっています。
それは天からの報いを心から信じているからであり、もっと言うのならば神様が与えて下さっている恵みを覚える時、受けた私が嬉しかったから、私も何かをさせていただきたいとの思いでしてくださるのです。神と人への愛によってこれらがなされているということなのです。
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