*** 8/25(水)祈祷会説教概略 ***
私たちの時代は、当時よりもさらに偽りの情報、惑わしの情報であふれている時代と言えるでしょう。特にコロナウイルスの事について言えば、何が正しいのかはまだまだ分からないと言ったところです。しかし、このような時こそ落ち着いて冷静に判断して歩みたいものです。イエス様も弟子たちに対して、「蛇のように賢く、鳩のように素直」であるようにと教えられました。素直という部分は、多くのクリスチャンに当てはまるような気もしますが、案外蛇のように賢く、聡くという部分は弱いかも知れません。
みことばも私たちがしっかりと落ち着いて心を騒がせず、また騙されたりしないように、教えに堅く立って歩むようにと励ましてくれています。
Ⅱテサロニケ2章1節
1節 さて兄弟たち。私たちの主イエス・キリストの来臨と、私たちが主のみもとに集められることに関して、あなたがたにお願いします。
パウロはここで、キリストの来臨とその時に信者が集められることについて、あるお願いをしています。どんなお願いなのでしょうか。続く2節でお願いの中身が語られていますね。
Ⅱテサロニケ2章2節
霊によってであれ、ことばによってであれ、私たちから出たかのような手紙によってであれ、主の日がすでに来たかのように言われるのを聞いても、すぐに落ち着きを失ったり、心を騒がせたりしないでください。
彼のお願いの核心部分です。整理すると「主の日がすでに来たかのような様々な噂話を聞いても、落ち着きを失ったり、心を騒がせたりしないでください」というお願いでした。
続く3節の冒頭でもどんな手段だろうが、誰であろうが騙されてはいけませんとも語られています。つまり、パウロがここで伝えたいこと。それは、心をしっかりと落ち着かせ、だまされずに神のみこころに立つことです。特にすでにキリストの再臨があった、もうこの世はお終いだという非常にインパクトのある情報が流れましたが、それに惑わされ落ち着きを失ってはいけないということでした。
私たちの周囲にも様々な偽物の情報があふれています。しかも、偽預言者などは教会と無関係のところから起こるのではなく、教会の中から、キリスト者共同体の中から出て来るものと言うべきかも知れません。実際、旧約聖書の偽預言者たちは異民族から出て来たのではなく、神の民イスラエルの中から出て来ました。
鵜呑みにせず、ひとりひとりがみことばをよく学び、牧師が道を外さないよう祈り支えて行く必要もあるということです。
Ⅱテサロニケ2章5節
私がまだあなたがたのところにいたとき、これらのことをよく話していたのを覚えていませんか。
Ⅱテサロニケ2章4節
不法の者は、すべて神と呼ばれるもの、礼拝されるものに対抗して自分を高く上げ、ついには自分こそ神であると宣言して、神の宮に座ることになります。