*** 6/21(火)ほっとカフェ講演 ***
「~心のケアと人間関係~ 『ノー』の達人」
「心のケアと人間関係」というテーマ。
何回か、境界線(バウンダリー)についてお話をさせていただきました。バウンダリーの大切な機能は、良いものを受け入れ、悪いものをシャットアウトするということでした。ここをはっきりすることで、自分らしさが健全に保たれ、また良い人間関係につながっていきます。
その中で、今日は「ノーの達人」というテーマでお話したいと思います。
特に日本ではこの必要性は大きいでしょう。ノーを言えない日本人、ノーを言わせない風潮の日本という課題があります。上手に「ノー」を言うことで、不必要に追い過ぎて自分を失い、つぶれることから守られます。それが相手を助けることにもなります。また「ノー」を受け入れる姿勢を学ぶことで、相手から「ノー」と言われても、必要以上に自分を否定せずに済み、相手に自由をもたらすことを知りましょう。
「ノー」を言いにくい理由は何でしょう? 「ノー」ということばがやはり強いからです。時に相手を傷つけてしまう危険もあります。その結果、嫌われてしまったり、関係悪化したりすれば、それ自体が悩みの種になりかねません。
それでも「ノー」が言えないと、自分の心や状況に偽って無理することになり、結局自分自身が潰れ、周囲にも迷惑をかけてしまいます。ですので、上手に「ノー」を言う方法を学びたいものです。