*** 2/7(火)ママ’sカフェ 講演概略 ***
「子どもたちの表情」
子どもたちの表情は、子どもたちの心模様を知る大切なバロメータ(サイン)です。
例えば、最近「笑顔」があまりない、なんだか沈んだ表情をしているなど。
そのような場合、それは少し注意が必要な状態でしょう。
また、表情だけでなく、声の調子、仕草、応答の様子、彼らが描く絵の雰囲気などにも、彼らの心の状態がサインとして現れています。また、個人差もありますね。表情に出やすい分かりやすい子もいれば、あまり表情に出されない子もいます。
ただ、ことばだけでは分からない、子どもたちの本音もあることは確かです。ですから、そうしたサインに気づいて、ふさわしい対応ができたらと願います。
とはいえ、私たちもそれぞれに、自分のことで精一杯です。忙しくて見過ごしてしまうこともありますよね。ご両親だけでは気づけないケースもあるわけですので、他の家族や子どもたちと関わる色々な方から様子を聞くことも良い助けになります(実は、私もそうしています。教会では自分が子どもたちを見てなくても、他の方がお話してくださり、関わってくださって、後で様子を教えてくれることがあり助かりました)。
案外、親だからこそ見えない部分があるものです。子どもたちも、親に心配かけまいとの心遣いをしていることもありますし、恥ずかしくて親には言えないことも・・・。ですから、これらの他の方の助けを迷惑だと考えず、「見守る目が沢山あって感謝」と思えると良いですね。
1. 「傾聴」:表情に聴く
教会には、毎週50~60人ほどの人々がいらっしゃっています。ですから、なかなか全員とはお話できないことも多いです。挨拶ぐらいしかできない場合、あるいは、気づいたら帰られているケースもあります。
ですので、極力皆さんの表情を見るようにしています。
話せない場合でも、表情を見ていれば「何かあるな・・大丈夫かな?」とか、「元気そうだな。以前より笑顔が増えたなぁ」と感じられます。
特に子どもたちは、大人よりもそれが顕著です。帰り際の「さようなら」をする際の表情で、楽しく過ごせたんだな、安心して過ごせたんだなとか分かります。諺でも、「目は口ほどに物を言う」とありますね。
そして、みことばにも・・・
箴15:13 喜んでいる心は、顔色を良くする。
箴21:10 悪しき者のたましいは悪事に憧れ、その目に隣人へのあわれみはない。
私たちが関心をもって人を見ると、たとえ何も語られなくても案外見えて来るものがあります。それどころか、ことばだけでは分からない部分も、その目をよく見ることで、本当に色々と観察できるものです。特に、子どもたちがあまり話してくれないケースもありますよね。思春期などでは特にありがちです。その場合に、表情(目つき)等をよく観察するといいでしょう。声の調子なども参考になります。それも「傾聴」であることを忘れないでください。
2.良い表情に変えられていくために
受け入れながら、興味を持って聞く → 心が表に引き出される
話を理解してもらえたり、興味を持ってもらえたりすると、人はもっと話したくなるものです。誰でも本能的に、良き理解者、そして自分を愛してくれる人(=関心を持ってくれる人)を求めているのではないでしょうか。
ルカの福音書19章1-6節参照。
ここに取税人のザアカイという人物が登場します。彼は友人もほとんどいなかったと思われますが、イエス様に自分の名を呼んでもらい、関心を向けてもらったのです。急いで、そして大喜びでイエス様を迎え、心を開いてイエス様のお話を聞きました。
親は自分が知りたい情報ばかりを、子どもから引き出そうとしがちです。
例えば、勉強しているかどうか、成績はどうか、友達関係はどうか、自分との約束を守っているかなど。
でも、子どもたちは、自分が好きな音楽の話、ファッションの話、ドラマ・映画の話、アニメ、ゲームの達成状況などを聞いて欲しいのです。ここにギャップがかなりありますね。
すぐに本代に入ろうとせず、その子の興味、関心のある話をしっかりと聞いていきましょう。そうすることで、次第に子どもたちも心開かれ、表情が豊かにされていきます。
そのようにして初めて、なかなか言えなかった心のうちにあるものを話すようになってくれるということも少なくないのです。