*** 3/22(水)祈祷会 説教概略 ***
ヨブ記38-39章「世界を造り、保持しておられる主」
当然ながら、行ったことも見たこともない世界です。到底及びもつかない、想像すら難しい世界の話ではないでしょうか。
18節後半で「そのすべてを知っているなら、告げてみよと」と問われますが、その一部すらよく分かりません。21節でも「当然あなたはよく知っているはずですね?」との神様からの皮肉めいた問いかけ(アイロニー)があります。
同時に、神様は、ご自分がこれらを管理なさっているのだと明言してもいます。
22節で、「雪の倉」「雹の倉」の話が出てきますが、23節にあるように「これらは、わたしがとどめているのだ」と、神様が徹底して管理なさっていることが伝わってきます。そのあとも、この世界の光の管理、風の管理、水の管理などもすべて、主が最高のバランスでなさっていることが分かります。ゆえにこの世界が豊かに保たれているのです。
そのような人類なのですから、神様の問いにまともに答えられるはずもありません。
神様はこのように、「これらを知っているか」そして「それをできるのか」と問いかけておられます。続いて39-41節に目をとめましょう。今度は世界中の動物が、共存して生きていけるように、あなたは養うことができるのかとの問いです。41節では特にカラスを例に挙げていますが、鳥の話ですよね。彼らが生き続けられるよう、食物を備えているのは誰かと。
まさに、これはイエス様が「空の鳥を見なさい」と言われ、倉などなくても生きていけるよう、父なる神様が養っておられるのだと教えられたことにもつながりますね。小さな雀でさえ、神様の許可なしには、決して地に落ちることがありません。そうであれば、私たちは生活のことを心配しなくて良いのだと教えられます。
経済的な不安は、ほとんどすべての人に共通する課題でしょう。でも、小さな一羽の鳥でさえ、神様にちゃんと覚えられており、養われていて、そのご計画の中に置かれているのです。そして、私たちは心配したところで、自分の命を1分伸ばすこともできない。かえって、心配し過ぎて寿命を縮める愚かな私たちではないでしょうか。心配して改善するなら、心配して寿命が延びてより健康になるなら、大いにすれば良いと思いますが・・・そうではないですよね。
また、人をどれほど愛しておられるのかも、私たちはここから気づかされるのです。
引用元聖書
<聖書 新改訳2017>
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