*** 11/14(火)ママ’sカフェ講演 ***
「アンガーマネジメント」
エペソ4章26節 怒っても、罪を犯してはなりません。
憤ったままで日が暮れるようであってはいけません。
ただし、感情的な怒りを長く持続させると危険です。それは罪を犯しやすい黄色信号の状態ですので、それを正しく管理し治める必要があるのです。これが「アンガー・マネジメント」です。※怒りを無くすのではなく、正しく治める(管理する)ことが正しい理解になります。
これは、子どもたちのために必要な学びでもあり、子育てをする親にも必要なものです。
では、具体的にどうやってマネージメントすればいいでしょうか。
1. 不要な怒りを減らそう
(1)理不尽を減らす 筋の通った指導を!
子どもたちは大人よりピュアな分、理不尽なこと、明らかに矛盾していることに怒りを感じることが多い。例えば、子どもを叱る時に、筋の通らない感情的な怒りをぶつけると、理不尽さを感じます。怒りを覚えます。
刑事罰を例にとって考えればよくわかります。
きちんとした手順、道筋があるのが法治国家なのです。納得のいく手順が必要です。
①最初に法律が作られ周知される
②破ったと思われる場合、事情聴取にて事情を丁寧に聞く
③本人の言い分も十分に聴き、証拠や根拠を確認した上で、有罪か無罪かを客観性をもって判断する
④これで有罪の場合に、初めて刑に処せられます。
いきなり感情的に怒鳴るのは、①から④に飛んだ可能性があります。場合によっては、①がきちんと子に教えらえていないのに、④が急に来ることも?大人の私たちもこんなことをされたら怒りますよね。きちんと手続きを踏んで、子の言い分もよく聞きましょう。
また、人前で怒鳴りつけるのは、本人の人格を傷つけます。NGです!会社で、全社員が見ている前で上司から怒鳴り散らされたら、中身よりも屈辱だけが残りますね。反省より怒りがわくでしょう。別の部屋で落ち着いて指導することが大切です。
(2)「いきなり」を減らす 心の準備を!
最近モモンガを飼っています。モモンガも私たちと同じように、生きていて自分の都合があります。例えばエサをあげるために、ケージの中に手を入れる時に、「ご飯だよ。手を入れるね」と声をかけます。こうしたことをしないで、いきなり大きな音を立てて手を入れると、ビックリしおびえてしまいます。
子どもたちも、自分のリズムがあります。ブロック遊びをしてて、いざこれからメインを作ろうという時に「今から出かけるからすぐ用意して!」では、怒るのは当然です。前もって、何時に出かけるから、「10分前には片付けてトイレに行っておいてね」と伝えておけばいいのです。
(3)脅さない 紳士的に、礼儀正しく!
「早く寝ないとオバケが出るよ」「今すぐ片づけないと全部捨てますよ」など、しばしば即効性があるので使いがちです。子どもも、怖いので、非常に困るので言うことを聞くでしょう。ただ、これだと「脅し」で終わってしまいます。 ですので、果たせないことは言わないようにしましょう!それはウソになりますし、行動だけを直すのは一時的なものです。中身のある指導ができていないと身に着きません。
むしろ、成長とともにウソ、脅しだったんだと気づいていきます。そして、子どもも脅しを使い始めます。あれ買ってくれないなら、泣き止むもんか!勉強もしない!死んでやる!と親をコントロール。脅しではなく、根拠をもってしつけることが大切です。
2.怒りの対処の手伝い
※手伝い:怒りは本人の感情。最後は本人がすべきこと。
(1)怒りの原因を聞いて、整理を手伝う
「なるほど」「それはつらかったね」など、理解を示す聴き方が大切です。アドバイスではなく、理解してあげることです。
(2)怒りを治める大切さを伝え続ける
正義の怒りは間違いではありません。でも、怒りは危険。治めることの大切さを伝え続ける必要があります。そして、ぜひ励ましましょう。怒りを治められることは立派なことなのだ。すばらしいことなのだと。それができた時には、ほめてあげましょう!
箴言16:32 怒りを遅くする者は勇士にまさり、自分の霊を治める者は町を攻め取る者にまさる。
助けとなる具体的な方法)①7秒数えよう!(一般に6秒と言われるが)
②神様に短く祈ろう!「神様、今、めっちゃイライラしてます。助けてください!」(深呼吸をしながら祈るとなお良い)
(3)からだの癒しも大切です!
①空腹を避けましょう! 優秀な営業マンは空腹のまま営業しない。お昼直前に営業しない。
むしろ美味しい料理を一緒に食べながらの商談の方が成果が上がります。
②睡眠不足も感情的になります!
眠いと不機嫌になるのはよくあることです。
③疲労は大敵です!
疲れていると大人でもイライラし、怒りっぽくなりますね。
こうしたことは基本的なことですが、意外に大事です。お腹がすいている時に長々と説教せず、まずはご飯を食べ、落ち着いてから話し合うようにしましょう。眠い時、疲れている時も同様です。
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