東村山福音自由教会 ✞ Sunrise Chapel: 豊かな人生シリーズⅡ「ことばを大切にする人生」
主が人の子らを、意味もなく、苦しめ悩ませることはない。(哀歌3:33)

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2023/11/21

豊かな人生シリーズⅡ「ことばを大切にする人生」

 *** 11/21(火)ほっとカフェ 講演 ***

 豊かな人生シリーズということで、皆さんの人生が豊かなものになるようにと願いつつ、ご一緒に教えられていきたいと思っています。今日は一言一言のことばを大切にするということをご一緒に考えていきたいと思います。



 私たち夫婦は、9月終わりから長期研修休暇をいただきました。その時にこのことを個人的に考えさせられました。と言いますのも、普段の牧師としての生活から離れて、妻と二人きりの時間がすごく多くあったわけです。3週間近くを妻と車旅でした。最も身近な人と狭い空間に長時間一緒にいる時間が多い。すると、やはり自身の砕けたことば、遠慮なきことばで色々と語り合う。そうした自分のことばを、自分で耳にしながら、私のことばは良いだろうか、悪いだろうか・・・とふと考えさせられたのです。

また、牧師の働きの中でも、ことばでひどく傷ついたケース、反対に傷つけてしまったケースのご相談もたびたび受けて参りました。ことばは人を生かしもするし、殺しもする神様がくださった尊い大切なものです。だからこそ、人を励まし支え生かすために用いていきたいですよね。

 そして、ちょうど一昨日の日曜礼拝でも、神を恐れて歩むことが、不要なことばを減らし、良いことばをもたらす道であることを学びました。今日はことばを大切にすることについて、もう少し踏み込んで学べたらと思っています。それにより、皆さんの生活がより良いものになると信じています。

 
1.ことばを制御することの難しさを認める

ヤコブの手紙3章は、少し耳に痛いメッセージが語られています。

8節 しかし、舌を制することができる人はだれもいません。舌は休むことのない悪であり、死の毒で満ちています。9節 私たちは、舌で、主であり父である方をほめたたえ、同じ舌で、神の似姿に造られた人間を呪います。10節 同じ口から賛美と呪いが出て来るのです。私の兄弟たち、そのようなことが、あってはなりません。 

 これは牧師や様々な教師、教育担当者など、教える仕事をする人には必ず知っておいて欲しいみことばです。私たちの生まれながらの性格で思ったままを話す時、その舌で人を傷つけ、罪を犯してしまう危険があります。

 一つの口から、神様への賛美や感謝のことばももちろん出ますその一方で、不満のことば、呪うことば、毒を持ったことばも出るのです。制御がとても難しいと言います。まず、こうした聖書の警告、注意を素直に謙虚に受け止めることから始めたいと思います。せっかく良いものを持っていても、ことばにおいてしくじると、その良いものをもたらすことができない。とてももったいないのです。

 

2.ことばで失敗する二つの理由

(1)適切なことばを知らないゆえ(国語力、語彙力、敬語の使い方)

 愛の心で語っているにも関わらず、用いることばがふさわしくないために、不遜な態度に見えたり、相手に不快な思いをさせたりしてしまう。誤解が生じやすい。語彙が少ないために、思っていることと、話したことについてギャップが生じやすい。

 → ことばを学ぶ 特に良いことばをしっかり身に着けること

 

(2)ことばを精査していない(発することばは、人格とも深い関係がある)

・感情的にことばを発してしまっている。

 ・ことば数が多いゆえに、失敗も多い。

 ・焦って言い訳。何か言わないといけないとの思いが強すぎる。

 心や性格の課題 怒りっぽい、せっかち、劣等感&優越感

 → 神を恐れて生きることを学ぶ
 

3.具体的方策

では、どうしたらいいのでしょうか。

(1)良いことば、やさしいことばを学ぶ

15:1 柔らかな答えは憤りを鎮め、激しいことばは怒りをあおる。

 柔らかな答え(ことば)と激しいことばとで、ま反対の反応が起こる。


①もっと聖書に触れてください。聖書で語られている良いことば、感動したことばを覚え たり、自分なりのことばに言い換えたりして、学びましょう。

コロサイ316節 キリストのことばが、あなたがたのうちに、豊かに住むようにしなさい。  自分のうちにないことばは語れない。だから、良いことばに浸かる必要がある。良いことばを繰り返し聴く必要がある。それを味わい、かみしめ、感動し、人に伝えると自分のものになっていく。

②良いことばを持つ人との交わり。ともに過ごす時間を長くする。まねる=学ぶ。メール、LINEなどからも学べる。この言い方、素敵だな。印象がいいな。(私もそうしてきました)

 

(2)やさしい一言を添える(これを面倒くさがらないで) 

 ①「いつもありがとうございます」「お心づかい感謝します」感謝を伝えつつ・・・

②「お手数をおかけしますが」「お忙しいことと思いますが」・・・よろしくお願いします。

 ③「お時間ある時で結構ですので」「ご都合の良い時にでも」・・・お読みください。

 ④ ねぎらいの一言:「お疲れ様でした」「ご労に感謝します」

 こうした一言を添えることを学ぶだけで、相手への印象もかなり変わる。

ことばは使わないと身に着かない。普段から積み重ねる。

 

(3)ことばを剪定(精査)する(ことばを減らしていい)

ヨブ記112節 ことば数が多ければ、言い返されないだろうか。人は唇で義とされるのだろうか。 
箴言1019節 ことば数が多いところには、背きがつきもの。自分の唇を制する者は賢い人。

 これらを味わうと、必ずしもことばの人が神の前に正しいとは限らず、かえってその分罪を犯しやすくもあることが想像できると思います。話すのがあまり得意でない人にとっては、よく話せる人をうらやましく思える時もあるでしょう。しかし、ことば数が多ければ大切なことばが多いというわけではないのです。

 むしろ、ことばは少なくてもいいでしょう。それよりも質を大事にする生き方の方が、私は豊かだと思います。良いことば、質のいいことば、愛のことば、やさしいことばを用いたいのです。そのために、焦ってことばを出さず、神様と相談しながら話すといいですよね。

 

(4)感謝やねぎらいのことばから始める

 パウロの手紙は厳しい指導も多くある。しかし、いつも感謝から始めている。

ピリピ1:3 私は、あなたがたのことを思うたびに、私の神に感謝しています。1:4 あなたがたすべてのために祈るたびに、いつも喜びをもって祈り、1:5 あなたがたが最初の日から今日まで、福音を伝えることにともに携わってきたことを感謝しています。

読者の存在を喜び、また良いところはほめながら始めている。

私も最近は、若手の牧師や神学生などの教育係のようなことを頼まれている。ただ、彼らもいい大人。だから頭ごなしの指導では、プライドが傷つくし、前向きに受け取ることが難しい。だから、まず良いところを話し、肯定しつつ、課題を伝えていくようにしています。特にその人の課題について話す場合も、「こうしたら、もっと良くなると思いませんか」と提案するように話すなど、工夫をしています。肯定的アプローチで話すように。

 

(5)肯定的なことば

 あなた主体ではなく、私主体で話す方が相手の心を穏やかにする。

 「~していただけると、(私は)とても嬉しい(助かる、幸いです)」

 ほめていただいた時・・・ 「いえいえ、私なんてダメです」ではなく、「そんな風に言っていただけて嬉しいです(恐縮です)」

「足りない者ではありますが、そのように言っていただきありがとうございます」

 断る場合も「無理です」「できません」ではなく、「ちょっと今の私には難しそうです」という方が優しい返答になるでしょう。

 

(6)内側を神様に取り扱っていただく・・・ことばは人格が現れる。

 キリストを受け入れ、神の御霊によって内側から変えられていくこと。

 これは言うなれば、「対処療法」ではなく、「根治療法」。ことばは、結局は私たちの脳内で考えていること、普段心の中で使っているものが出て来る。ある程度は対処療法で改善できても、内側の人格が変えられていかないと、根本的には変わらない部分がある。

 キリストに心を治めていただいて、語るべきことを祈り求めながら語ること。

 

終わりに

 多くのことばはいらない。それよりも丁寧な愛のこもった一言。小さなことばを大事にしていく時に、人生は豊かなものになる。

 

箴言16:24 親切なことばは蜂蜜。たましいに甘く、骨を健やかにする。

伝道者の書9:17 知恵のある者の静かなことばは、愚かな者の間での支配者の叫びよりもよく聞かれる。

伝道者の書10:12 知恵のある者が口にすることばは恵み深く、愚かな者の唇は自分自身を呑み込む。

(コロサイ4:6) あなたがたのことばが、いつも親切で、塩味の効いたものであるようにしなさい。そうすれば、一人ひとりにどのように答えたらよいかが分かります。

 

(エペソ4:25) ですから、あなたがたは偽りを捨て、それぞれ隣人に対して真実を語りなさい。私たちは互いに、からだの一部分なのです。

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