*** 4/16(火)ママsカフェ講演 ***
「先延ばしにしない『今』する子育て」
そういう意味では、お子さんが小さい方々も今頑張る意味があると言えます。必ず後で実りになるからです。一生懸命愛情を注いで関わったことは無駄になりません。不器用であっても、上手に色々できなくても、お母さんたちの愛情、伝わっていますよ。
逆に、幼少期に手を抜きすぎると思春期以降に手がかかるということが起こり得ます。思春期にグレてしまったり、様々な心の病になったり、親子の関係がずっと悪化してしまったり・・・問題はより大きく深刻になってしまうことがあります。
結果として、もっと多くの時間と労力を取られることになるのです。ただ、大きくなってからも課題を先延ばしにしないことを覚えておくと良いと思います。明日に延ばすより、今日向き合った方がベターです。
そのために親も知ること。学ぶことが大切でしょう。
例)赤ちゃん返り、反抗期、質問期、試し行動 その奥にある理由、心理を知れば対応は難しくない
これまで学んできたことですが、上記のような課題も、その「本質」を知ると、対応する方法がわかってきます。わかればぐっと楽になります。思っているより、深刻ではないことにも気づくでしょう。かえってチャンスなのだと。
さて、子どもの頃、若い頃に愛情を十分に注げず、関わることから逃げてしまったために、より深刻になってしまった例が聖書にあります。
・ダビデ(父)とアブサロム(息子)の例はとても参考になります。
Ⅱサムエル記14:25 さて、イスラエルのどこにも、アブサロムほど、その美しさをほめそやされた者はいなかった。足の裏から頭の頂まで、彼には非の打ちどころがなかった。
アブサロムは容姿端麗です。足の裏から頭の頂まで、「非の打ちどころがない」なんて、うらやましすぎますね。もちろん人気もあったでしょう。これだけの容姿、しかも王族、王子です。地位も財もあると言えます。
普通に考えたら他の人が手に入れられないものを豊かに持っていて幸せそうなのです。
しかし、彼は幸せではなかったのです。
なぜでしょう?
彼は父ダビデとの関係が悪かったからです。父親のダビデが向き合うべき時に向き合ってくれず、問題を先送りにされ、彼は承認されることも、愛を持って叱ってもらうこともなく、怒りをためてしまったのです。
大きな事件が起こりました。
彼は腹違いの妹を辱めた兄弟を殺害してしまうのです。
それも、父ダビデが妹を辱めたアムノンを放置したゆえに・・・。
さらに、殺人の罪についてもダビデはきちんと向き合わせませんでした。アブサロムに償わせる機会も与えませんでした。向き合ってしかり、あるいは励ますこともなく。
アブサロムはもっと愛して欲しかったのです。
もっと叱って欲しかったし、認めて欲しかったのです。
ダビデが子の問題と向き合おうとしなかったことで傷つき、愛を求めるあまり父に反逆してしまいました。ついにはクーデターを起こし、反乱軍を指揮し、ダビデのもとにあったものをことごとく奪っていくのです(15:1-3)。その側近さえも自分の側につけました。
たとえ厳しくとも向き合って欲しかったのです。彼は反乱の結果、最後は殺されてしまいます。ダビデは彼の死を深く悲しみ、自分が代わりに死ねば良かったのに・・・と嘆くのです。(18:33)
ダビデの父親としての一番問題。それは問題を放置し、先延ばしにし、かえって深刻な事態になったということです。子育ては、ずっと繋がっています。先延ばしにしないことが大切です。
質問期(心理学) 3歳~4歳の頃になると頻繁に「なぜ?」「どうして?」思春期までの間に50万回の質問をするという説もあります。それは人間を造られた神の摂理です。人間は子どもの頃に「これは何?」「どうして?なぜ?」と様々な質問をし、世界を学ぶ本能を持っているのです。こうして思春期までに大切なことを学び、基本的な価値観が築かれるのです。ですから、このチャンスはありがたいのです。
これを先送りにすると、勉強嫌いな子に仕上がるかも知れません。でも、丁寧に答えていくことで、学んで新しいことを知ることは楽しい!と思い、それが良い習慣となります。
申 6:7 これをあなたの子どもたちによく教え込みなさい。あなたが家で座っているときも道を歩くときも、寝るときも起きるときも、これを彼らに語りなさい。
「これ」とは神を全身全霊で愛すること。子どもが幼い時に、生活の中で教え込む。
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