1日 創世記19章
当時のソドムは、滅ぼされても仕方がないほどに荒れていた。不道徳がはびこり、性暴力が日常的にあったことがわかる。13章11~12節によれば、ロトは最初はソドムには住んでおらず、少しずつソドムの町に近づいて行ったことがわかる。そして、この19章では、もはやロトたちは、すっかりソドムの町の住民になっていた。罪の誘惑は、少しずつ始まる。これぐらいならいいだろう・・・1回だけだ・・・と。しかし、人の良心はマヒしやすい。徐々に抜け出せないほどの罪の泥沼に陥るのだ。
2人の主の使いがソドムに来た時、ロトは熱心にお誘いし、自分の家にお迎えした(3)。しかし、「種なしパン(発酵させていないパン)」を焼いているところを見ると、旅人をもてなす備えがないことが見受けられる。18章6-8節のアブラハムとは対照的だ。経済的繁栄を自ら求めたロトだったが、実際にはソドムでの生活はすさんでおり、あまり豊かではなかったのではないだろうか。目の前の欲に流され、小さな罪の連続の中で、気が付いたら闇の中にいたのかもしれない。むしろ私たちは、たえず主イエスとの交わりにとどまりたいのだ。