*** 2/12(日)主日礼拝 説教概略 ***
ピレモンへの手紙21-25節「信頼と期待」
昔、お店や公共トイレなどでは「キレイにお使いください」、「汚さないようお願いします」などの張り紙が多かったように思います。でも、ある時から「いつもキレイにお使い下さり、ありがとうございます」と言った張り紙が増えたように思います。心理学の研究の成果でしょうか。
聖書は、個人主義的な信仰ではなく、神の民、神の家族としてともに歩むことを大切にしています。「ひとりぼっちのクリスチャン」という考え方は聖書のどこにもありません。実際、神様は、信仰というものを共同体として、交わりの中で保つことを教えておられます。なぜなら、神様ご自身が、そもそも「三位一体」という交わりの神様でおられるからです。神様ご自身こそが、「父、御子、御霊の親しい交わり」を常に持って、協力してお働きをされているからです。
人を慰めるために口を開いたのに、かえってその人を落ち込ませてしまうということが起こります。正論を並べ、その人の問題点を指摘し、「こうすればいいじゃないか」と方法論をぶつけます。そこには、人の痛みを理解し、寄り添う姿勢が欠けているのです。
ヨブの3人の友人のうち、最初はエリファズ、次にビルダデが語りました。そして、最後にこのツォファルです。最後に発言していることから、この3人の中では一番若く経験が浅いのではないかとも言われます。それでいて知識はあるとの驕りが感じられ、この3人の中でも最も「人の心を理解することに欠けている」人物であるように見えます。
私たちの今年度の年間聖句は何だったでしょうか。
第二コリント2章7節 一人ひとり、いやいやながらでなく、強いられてでもなく、心で決めたとおりにしなさい。神は、喜んで与える人を愛してくださるのです。
「受ける者から与える者となる」ということを目指して歩んでいる途上にあります。